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法面工事の課題解決に特化した専門家集団。

​豪雨災害が頻発する日本。安心して住める町、そして国を作るため、法面工事に関わる人の「もっと」に応えます。
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法面工事で叫ばれる「もっと」とは?

「もっと最適な工法を」

法面工事の設計は、斜面の崩壊形態や地質の特性、立地条件など、多数の項目を同時に検討しなければなりません。そんな現場条件に合った“ちょうど良い施工方法”が見つからない場合、既存の積算項目から似通った条件を引っ張り出して間に合わせる事を余儀なくされます。その結果、受注業者から「設計と現場の条件が異なる」という声があがり、設計変更による追加費用の発生や、入札時に不落・不調が発生するなどの問題が発生していました。

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「もっと安全な工事を」

受注した法面工事が、現場条件に合った“ちょうど良い設計内容”となっていない場合、それに代わるもっと安全で効率的な施工方法が他にないか?と検討する事になります。しかし、受注後は速やかに工事着手する必要があるため、十分に検討する時間的余裕がありません。その結果、場当たり的な施工方法で対応する事となり、本質的な課題解決ができず、さまざまなリスクを負ったまま工事をおこなう事となっていました。

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法面工事で叫ばれる「もっと」とは?

そんな「もっと」に応えるための全国組織。

法面工事の未来を切り拓くために。

「現場条件に合った特殊工法を探しているが、求めているものが見つからない」「実際の施工方法について、どこに相談すればよいかわからない」。かねてからそうしたお声を、発注行政の職員のみなさま、あるいは設計コンサルタントの方々よりお聞きしていました。法面土木業協会は「ならば、そんなご要望にお応えできる組織があってしかるべきではないか?」というニーズに基づいて発足しました。

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今こそ求められる

発注行政の方はもちろん施工業者も、日々さまざまな業務の傍らで特定の専門知識を追求することは困難です。私たちの務めは、そこを補うこと。本協会が目指すのは、そうした悩みやお困り事にワンストップで対応できる専門家集団です。法面工事で特に課題が多い仮設工や法面掘削工などにも幅広く対応できるよう、技術力向上や新技術の研究・開発にも協同で取り組んでまいります。

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"専門家集団"。

現場が抱える課題に、解決の糸口を。

本協会は、法面工事で課題が多い仮設工や法面掘削工などに特化した専門業者が中心となった全国組織です。各会員が独自技術を持ち寄り、それをネットワークのもと機能させ、速やかな課題解決や情報提供を可能にしています。その目的は、特定の工法推進ではなく、現場が抱える本質的な課題の解決にあります。将来性のある技術にも幅広くフォーカスし、みなさまに新たな選択肢をご提案します。

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そんな「もっと」に応えるための全国組織。

課題を分かち合い、目指すは"共存共栄"。

法面工事に携わる事業者は、全国各地で大なり小なりの課題と向き合い、苦闘しています。そうした課題を解決することはすなわち、工事関係者が置かれた現状を打破し、それをきっかけとして業界全体の将来を変えていくということにほかなりません。

法面土木業協会では以下の4つの部門を設け、会員はそのいずれかに所属することで、身近な課題の解決に向け協力していきます。また情報や技術は随時、部門間で共有しながら、顧客に対し従来にない価値と選択肢とを提供できる態勢を形作ってまいります。

①仮設工事部門

・落石防護柵

・落石緩衝ネット柵

・斜面用昇降階段
・工事用モノレール

・斜面用資材荷揚げ設備
・法面掘削機用特殊アンカーなど

②法面掘削工事部門

・ICT重機土工

・法面掘削機(ICT)

・人力掘削
・岩盤/岩塊特殊掘削
 ※発破・非火薬・静的破砕剤など

③法面構造物部門

・吹付工

・落石対策工

・雪崩柵工
・ロックボルト工

・グランドアンカー工など

④技術研究部門

・新型機械/工法の開発

・ICT施工の応用的研究
・ドローン空撮測量/3D設計データ作成の研究
・調査ボーリング/地質コンサルタントなど

目指すは"共存共栄"
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これから何を形にしていくか。

当協会は現在、北海道に本部、四国と九州に拠点を配置しています。その他の地域についても、賛同する専門工事業者を募りながら全国へとネットワークを広げているところです。当面は"働き方改革"につながる作業環境の改善や効率化を軸に、ICT技術を駆使した施工方法を、基幹技術として積極的に普及していく方針です。今後はよりいっそう作業の効率化を追求し、建機による法面掘削の自動化も視野に入れ、新たな発想を取り入れた工法の研究・開発に取り組んでまいります。法面土木業協会のこれからに、どうぞご期待ください。

何を形にしていくか

"ICT技術"が変えていくもの。

急斜面専用の特殊重機(断崖掘削機・特殊法面掘削機など)による掘削工法は、すでに一般的な工法となりつつあります。21世紀においてなお人力に頼らざるを得なかった掘削作業が機械化され、安全性や効率が飛躍的に改善されたことは、確かに大きな前進といえるでしょう。

しかし、設計通りに掘削するための管理手法は、従来からの課題を解決できないまま、施工品質や安全性に不安を残していました。

ところが近年、状況は一変します。その引き金となったのが、ICT技術の登場でした。

急斜面の現場でも安全・迅速に測量できる"UAVによる測量技術"や、従来の丁張りによる管理に依存せず3D設計データを確認しながら掘削できる"3Dマシンガイダンス技術"などは、施工のあり方そのものを変え、さまざまな課題を解決する革新的な技術です。すでに、このICT技術を導入した斜面用特殊重機は、九州をはじめ全国で数十件の施工実績があり、その効果は安全性・作業効率・施工品質において予想を超えています。

ICT技術は、人材不足や生産性の低さ等の課題が山積する法面工事業界に、光明をもたらすツールなのです。

"ICT技術"が変えていくもの